夜間の設備トラブル電話をどう受けるか -- 賃貸管理の緊急度判定と受付フローの設計

2026.09.13監修:株式会社Rabona AI 代表取締役 鳥邉 翔

賃貸管理でもっとも負荷が高い電話は、夜間・休日の設備トラブルです。水漏れや鍵のトラブルは時間を選ばず、対応を誤れば入居者満足度と契約更新率に直結します。この記事では、設備トラブルの電話を「誰が・何を聞き・どこへ渡すか」で設計する手順を、緊急度の線引き例とともにまとめます。


設備トラブル受付で決めるべき4点

  1. 聞き取る項目: 物件名、号室、氏名、症状、連絡先。写真が必要な症状はSMSで送ってもらう。
  2. 緊急度の線引き: 即時取次する症状と、翌営業日対応にする症状のリスト。
  3. 取次先: 緊急時に誰へつなぐか(当番の担当者、協力業者、管理会社の緊急窓口)。
  4. 記録と通知: 受付内容をどこに残し、誰に通知するか。

緊急度の線引き例

線引きは管理規程と協力業者の体制に合わせて決めます。よく使われる例を挙げます。

区分症状の例対応
即時取次水が止まらない、天井から漏水している、鍵が開かない・閉まらない、ガスの臭い、停電、火災報知器が鳴っている当番担当者または協力業者へその場で取次
翌営業日対応エアコンの効きが悪い、給湯器の温度が安定しない、網戸の建て付け、電球切れ、換気扇の異音受付を記録し、翌営業日の連絡を案内
人が判断騒音・近隣トラブル、原因が分からない異常状況を聞き取り記録して担当者へ引き継ぐ

この線引きが曖昧だと、深夜に不要な取次が発生し、当番担当者の負荷が減りません。逆に厳しすぎると、本当に緊急の電話が朝まで放置されます。運用しながら症状リストを更新する前提で始めるのが現実的です。

受付フローの流れ

  1. 入居者が管理会社の番号に電話する(営業時間外はAIまたは代行へ転送)。
  2. 物件名・号室・氏名・症状を聞き取る。固有名詞は復唱して確認する。
  3. 症状を緊急度の表に照らして振り分ける。
  4. 緊急なら取次先へつなぎ、聞き取った内容を引き継ぐ。緊急でなければ受付完了と対応予定を伝える。
  5. 受付内容をLINE WORKSやメールへ通知し、録音と全文テキストを残す。

受け方の3方式とAI電話

従来の受け方は、担当者の携帯へ転送する(疲弊と離職の原因になる)、有人の電話代行に外注する(1件100〜300円前後の従量が積み上がる)、留守番電話にする(入居者を朝まで待たせる)の三択でした。AI電話は、上のフローをそのまま自動化する選択肢です。物件名・号室・氏名・症状を聞き取り、緊急度を判定して、緊急なら取次、そうでなければ記録して受付完了を伝えます。番号を押させる操作はなく、入居者は普段どおり話すだけです。

実績としては、エアコン工事の宝宮設備が設置後フォローの受電(1日20〜50件)の約9割をAIで完結させ、担当者が電話を取らない運用に移行しています(Rabona AI導入事例、2026年7月)。設備に関する入電を項目を押さえて聞き取り、現場に通知する構造は、管理会社の設備トラブル受付とそのまま同型です。

設計時の注意点

よくある質問

緊急度の判定は誰が決めますか?

管理会社が管理規程と協力業者の体制に合わせて決めます。AI電話を使う場合も、症状のリストは自社で設定し、運用しながら変更できます。

入居者が症状をうまく説明できない場合は?

「水が止まっているか」「今も漏れているか」のように、はい・いいえで答えられる確認を重ねます。判断がつかない場合は緊急側に倒して取次ぐ設計にします。

記録はどのくらい残りますか?

録音と全文テキスト、要約が管理画面に残る仕組みであれば、翌朝の引き継ぎとクレーム時の経緯確認に使えます。


この記事は反響AIコールくん運営チーム(株式会社Rabona AI)が、公開されている一次ソースと当社導入事例をもとに作成し、音声AIの開発・運用実務の観点から監修しています。

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